
金沢春菊は、2003(平成15)年に金沢市農産物ブランド協会から15番目の加賀野菜に認定されました。金沢春菊は葉に切れ込みが少なく、葉肉が厚く、やわらかい。くせがないのが特徴です。
春菊は古くからヨーロッパで鑑賞用として栽培されていました。日本へは室町時代以前に渡来したと言われますが、石川県への来歴は加賀藩5代藩主前田綱紀が産業の興隆を起こした1670年頃ではないかと言われています。耕稼春秋にも「ツマジロは2月の彼岸のうちに畑を起こし、土を細かくして種子をまく。どんどん生えだす頃から次々と間引いて市へ持っていって売る。残りは9月の初めまでおいて種子をとる。」と書かれていることからもうかがえます。現在でも、金沢市三馬地区(泉)等で金沢春菊の栽培が受け継がれており、露地での春作のトンネル栽培を中心に、一部ハウス栽培も行われています。
金沢春菊は、別名ツマジロとも呼ばれ、大葉種に分類され、中葉種には無いクセのない独特の香りとやわらかさ、おいしさがあり、利用範囲も広い。金沢春菊の全国的な流通は、生育が旺盛で収量性の高い中葉種が主体で、一昔前は、金沢春菊といえば大葉種を指していたが、耐病性が弱く栽培管理しにくいことから、近年は店頭で見かけることが少なくなりました。金沢春菊の生育適温は15〜20度で冷涼な気候を好み、28度以上では生育不良となる。また、金沢春菊は浅根性で乾燥に弱いため、有機質の保水性のある土壌が金沢春菊の生育に適します。
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