2007年12月08日

天然安乗ふぐ(あのりふぐ)の薀蓄(うんちく)話

天然安乗ふぐ(あのりふぐ)の薀蓄(うんちく)話
天然安乗ふぐ(あのりふぐ)の薀蓄(うんちく)話

天然の安乗ふぐ(あのりふぐ)は伊勢湾を含む遠州灘から熊野灘にかけての海域で漁獲される体重700グラム以上の天然トラフグの地域ブランド名のことで志摩の国漁業協同組合の安乗(あのり)漁港を中心に水揚げされることから「あのりふぐ」と呼ばれ、2003年に商標登録されています。そしてこの大切な地域ブランド「安乗ふぐ(あのりふぐ)」を守り育てるべく、漁業関係者や認定取扱店が「あのりふぐ協議会」を組織し安乗ふぐのブランドを高める努力をし、宿屋の主人が「安乗宿屋五人集」という会を結成し、日々、安乗ふぐの料理の研鑽に努めています(五人で立ち上げた勉強会ですが、現在は六人衆となっています。また、天然安乗ふぐ(あのりふぐ)に携わる宿屋以外の仲間も増え8名になり「志摩人会」も結成されています)。宿泊だけでなく、日帰りでも気軽に天然安乗ふぐの昼食を食べることができます。ふぐといえば下関が有名ですが、いまや下関の天然とらふぐの漁獲量もへり、多くは養殖物となっているようで、今ではここ安乗が天然ふぐの日本一の漁獲量を誇ります。

天然とらふぐの身の一番の特徴は超高級食材でありながら脂肪が少ない事。低カロリー、高タンパクで、血圧を下げる効果のあるカリウムが豊富に含まれる健康食材です。刺身にしても鍋にしても味が淡泊で飽きが来ないと言われるのは脂肪の少なさが他の魚と決定的に違うからです。ちなみに身100gに対し、ヒラメが1.2g、マダイが3.4gなのに対し、ふぐは0.1gしか脂質がない。また骨の周りや皮にはたくさんのゼラチンがあるので、コラーゲンも豊富。男性にとっては痛風が心配されるが、女性には美肌の効果が期待される食材なのです。



安乗ふぐ(あのりふぐ)の生態
志摩半島の先端安乗(あのり)沖で産卵し、伊勢湾を含む遠州灘、熊野灘で、成長しまた春、産卵期を迎えると、生まれ故郷の安乗(あのり)沖へと戻ってくるとらふぐです。伊勢志摩国立公園 安乗岬沖には、日本でも有数の天然とらふぐの産卵場が確認されてます4月から5月頃、安乗沖の水深40メートル前後の海底で産卵をし、ふ化した安乗ふぐ(あのりふぐ)の稚魚は木曽川や長良川が流れ込む伊勢湾内へと移動し沿岸で水温が下がり始める11月〜12月頃まで過ごします。その後成長した天然の安乗ふぐ(あのりふぐ)は遠州灘から熊野灘へと移動し、再び春、産卵のために安乗沖へと戻ってきます山の水と海水が混じり合う伊勢湾内の独特の環境が安乗ふぐ(あのりふぐ)やその他の海産物の身質や旨みに影響しているものと思われます。

安乗ふぐ(あのりふぐ)漁
「あのりふぐ」の漁は「延縄」と呼ばれる漁法で行います。「延縄」はマグロ漁などで用いられる漁法で、「幹縄」と呼ばれる長いロープに、一定間隔に釣針が付いています。延縄の長さは数キロメートルに及びます 。

安乗ふぐ(あのりふぐ)の歴史
安乗地区では、数名の漁師たちが戦前からトラフグ漁を行っていました。当時は現在ほどの水揚げもなく、東は千葉県沿岸、西は和歌山県沿岸まで、トラフグを求めて出漁していたそうです。そうして、寄港する先々の港の漁師たちにトラフグの延縄漁を伝え、愛知県の日間賀島、静岡県の舞阪などでもトラフグ漁が行われるようになりました。そんな中、昭和59年に、トラフグ漁は大きな転機を迎えます。 それまで少ししか釣れなかったトラフグが突然大量に釣れたのです。トラフグには時々このような現象が起きるようですが、原因はよくわかっていません。数ある魚の中でも「高級魚」の頂点に位置するトラフグですが、その時、安乗地区の漁師たちは考えました。

「海の神様がくれたこの恵みを、どうすれば有効に利用できるか?」を・・・

安乗地区の漁師たちは、トラフグ漁の先進地である西日本の漁師たちから、無秩序にトラフグを捕り続けた結果、年々トラフグが少なくなっていったことを聞かされました。そして、この海域のトラフグを守るために日間賀島や舞阪の漁師に働きかけ、

「操業期間は毎年10月から翌年の2月まで」
「漁法は底延縄のみ」
「小さいトラフグは釣れても放流する」

といった厳しい漁業規制を自ら設けたのです。

さらに安乗の漁業者は、自分達でお金を出し合い、昭和61年からトラフグ稚魚の放流事業を始めました。トラフグは成長が早いため、放流してから1年半で体重が1キロ近くに成長することや、稚魚の間は伊勢湾で過ごしていることも分かりました。遠州灘から熊野灘にかけての海域は年により変動はあるものの、日本ではトップクラスの水揚げ量(安乗漁港平成14年度漁期:75トン)を誇る漁場となりました。その陰には安乗の漁師たちが長年積み上げてきた、安乗ふぐ(あのりふぐ)を守るための地道な努力があるのです。



ブランド化 食事 ランチ 昼食


posted by 美味しん簿 at 23:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 海の幸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふぐって釣りの時によくつれますよね。
調理できないけど;;
ふぐを食べたのは、社会人になってからです。
親曰く、そんな高いものの味を覚えては、ダメ
!!だそうですorz
アワビも同様の理由で、ダメでしたね…
下関のふぐは、漁獲量というよりも水揚げ量日本一だったと思いもいます。
たまたま、最初に水揚げで有名になったのが下関だったから、そのままふぐの名産地になった
話しをききました。
自信がない話しで、ごめんなさい><
Posted by Raika at 2007年12月09日 00:08
こんにちは。
いつもコメントありがとうございますm(__)m
そうですね。ご指摘ありがとうございます。私も小さい頃は贅沢なものはめったに食べさせてくれませんでした。その反動でしょうか(笑)
Posted by 美味しん簿 at 2007年12月09日 10:56
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